前任者の影と、私への風当たり

前任者はどんな処理をしていたのだろう。
疑問を口にすると、

「前もこんなことあったよ」
「前の通りにしとけ」

そんなふうにあしらわれる。
まるで「それ以上しゃべるな」「黙って仕事だけしていろ」と言われているようで、胸が痛んだ。

経理という職務のせいか、私は避けられることも多かった。
直接言えばいいことも、人づてだったり、デスクに伝言メモが置かれていたり。
間接的な伝え方ばかりだった。

「経理に口を出されたくない」「指摘されたくない」
そんな空気が毎日のように漂っていた。
私は孤独だった。

気づけば私は、良くも悪くも“郷に従う”ようになっていた。
何も言わず、何も発さず、ただ業務だけをこなす日々。

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