私は、このことに気づいたのは本当に最近だ。
「何がパイプ役なの?」と思うかもしれない。
けれど、私の“立場”そのものがパイプ役だったのだ。
同じ空間にいても、言葉ひとつ交わさない。
人づてに伝えるだけで、話し合わなけあればならないことも、向き合って話し合おうとしない。
その結果、私は両方の意見の“吐き出し口”になった。
パイプ役を続けるうちに、心が壊れていった。
一人は不機嫌をまき散らし、まるで私が悪いことをしたかのように振る舞う。
もう一人は、相手の愚痴を延々と私にぶつける。
私はふと思った。
私は何を見せられて、何を聞かされているんだろう。
誰も前に進もうとしない。
解決しなければならないことは、何ひとつ解決しない。
その構造の中で、傷つくのはいつも私だけだった。
気づけば、私に残された場所は“吐きだまり”しかなかった。
経理の視点で見えた異変【第4話】


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